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事の始まり、設計、材料調達

はじめに
市川蒸気鉄道クラブには東京工業高校のSL教室出身者が多数在籍しています。
教室では9600型かC59型のいずれかを選択し、機械加工の技術を学びながら目的とする機関車を作り上げていくシステムになっていました。旋盤やフライス盤などに縁がない人にとっては技術が学べ学習結果として機関車が出来上がるというマニアにとってこれまでになかった素晴らしい教室でした。残念ながらSL教室はすでに廃止されてしまいましたが、教室の再開を切望する人は数多くいます。本格的なライブスティーム趣味を発展させるためにも金属加工の知識と技術の習得ができる場所の必要性を強く感じます。

SL教室で作製された機関車は鉄ボイラーです。鉄ボイラーを作製するのは比較的簡単ですが古くなってくると錆で穴があくことがあります。そこでSL教室出身者の中で6名が鉄ボイラーを銅ボイラーに交換しようということになり作業を始めました。全員が96でした。
設計、材料調達
実際に支障なく走っている機関車のボイラーだけ交換する訳なので、煙室やキャブにそのまま適合すること、ブッシュや様々なフィッティング類は6台にもなると個々に作製していると大変なので、基本的に既製部品を使う、等を基本方針として設計しました。
旧鉄ボイラーとの違いは、外径18mmの煙管を外径16mmの煙管に変更、煙管の配列を格子状からダイヤモンド型にして煙管数を18本から24本へと増やしたことと、空だきになりやすい内火室の天井がレール面に対し平行だったのを後ろ側が下がるように傾斜をつけたことです。
銅板や煙管に使用する銅管、ステイ用の銅棒等はメンバーAさんの息子さんが幸いにも金属関係の会社に勤務していたのでお願いして調達し、缶胴は定尺で購入、既製部品は動輪舎から購入、蒸気ドームの蓋と煙室とボイラーをつなげるアダプターは自製することにしました。

製作は一人1台ずつではなく、全員協力して6台を作製し、出来上がったところでくじ引きをして初めて自分のものになるという形にしました。

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