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水圧テスト、1台目完成

 水圧テスト

ロー付けが終了したボイラーは水圧テストをして漏れがないかチェックをします。
水を注入する安全弁座を除いて全ての穴をプラグやカバープレートで塞ぎます。プラグにはシールテープや液状シールでシールし、蒸気ドームやレギュレーター座にはシートパッキンをはさんでカバープレートをネジで止めます。
水圧テストをすると漏れの個所が見つかり何度もロー付け、酸洗い、水洗を繰り返すためその都度プラグやカバープレートをはずす作業を行なうので、シートパッキンの代わりに古葉書からパッキンを作り代用した。葉書パッキンは2,3回の使用には十分耐えられるので重宝しました。

安全弁座から水をあふれるまで注入します。満水になったら安全弁座に圧力計とテストポンプを接続し、ゆっくり加圧します。圧力計の針が動き始めたら慎重に加圧します。
常用圧力の2倍の圧力まで上げ、その圧力が一定時間(30分といわれています)落ちなければ合格です。
圧力の単位は今まではkgf/cm2でしたが現在はMPa(メガパスカル)になっていて、1Mpa が約10kgf/cm2に相当します。

今回の水圧テストは合格まで5回行いました。
漏れている部分をマークし、その部分を磨いて再ロー付けしますが、何度も酸洗いを繰り返していると今までなんでもなかった部分から霧状に漏れている場所が見つかることがあります。これは酸洗いが不十分でフラックスが完全に除去されてなかったのが、酸洗いを繰り返すことで溶けたためではないのかと推測しています。

何はともあれ、やっと1台目のボイラーが完成しました。約1年かかりました。後は残りの5台をまとめて仕上げます。

プラグと蒸気ドーム蓋、レギュレータ部分のカバープレートをセット

プラグと蒸気ドーム蓋、レギュレータ部分のカバープレートをセット

安全弁座から注水

漏れた個所にフラックスを付ける

水圧テストの様子

テストポンプ

合格記念撮影

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